アレルギーや色々な病気の原因は健康食品という名の牛乳だった
子供の頃から牛乳は栄養のある飲み物として、親からも、学校からも、テレビや色々な本で、その素晴らしさを伝えられてきましたね。「牛乳はとても吸収が良い」から成長に必要なカルシウムは牛乳から摂取したら良いと栄養士などに言われ続けてきました。
しかし、驚くことにこれは間違いなのです。確かに牛乳を飲むと血液中のカルシウム濃度は高くなります。でもこれが栄養として体に吸収されるかどうかは別の事なんです。
人間の体はバランスを崩すほど血中濃度が高くなったカルシウムは排出してしまいます。その事になぜ日本栄養士会は触れないのでしょう。
日本栄養士会では次のように言っています。
牛乳のカルシウム源としての有用性は、牛乳100 g(約97 mL)中のカルシウム量は110 mgと豊富であることがあげられます。カルシウムは吸収率の低い栄養素ですが、牛乳のカルシウムの吸収率は他の食品に比べ高く(牛乳:約40%、小魚:約 33%、野菜:約19%)、手軽にある程度の量を摂取できます(大きめのグラス一杯で150~200 mL程度の摂取となる)日本栄養士会
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カルシウム吸収率は高くてもミネラル、ビタミン、骨のカルシウムと一緒に排出される
ところが、日本栄養士会の言うように、牛乳からカルシウムが吸収される率は高いのですが、それが骨に吸収されるかどうかは別の事です。といいますのも、人間の血液中のカルシウムの濃度は、9~11㎎/㏄と一定に決められています。これ以上吸収されたら尿の中に排出されるだけなのです。ところが排出されるときに、ミネラル、ビタミンや、骨からカルシウムまで奪って排出するというから大問題です。
牛乳を大量に飲むアメリカで、骨粗鬆症が多いことがこのことを物語っています。私たちは小学校給食から高齢になるまで、間違った「牛乳信仰」を信じ込まされてきた可能性が高いのです。何のために?と考えると栄養とは関係のない色々な現実世界の事情があるのかもしれませんね。
ホノルル大学の客員教授 久間 英一郎氏は次のように指摘しています。
なぜ、こんなに害のある牛乳が「身体に良い完全食品」と無批判に受け入れられてきたのでしょうか? それは、アメリカ人が消費する食品群の第2位を占めるといわれる巨大な牛乳・乳製品業界が、財力にものを言わせて政治的圧力や宣伝攻勢を仕かけてきたからです。
確かに日本人はカルシウムの摂取量が少ないと言われていますが、だからといって昭和33年から学校給食に牛乳を取り入れ、健康食品として牛乳を推奨したのは間違いだったということです。牛乳は子牛にとっての完全食であって、人間が長く飲むものではないのです。
日本の栄養学とは違って、アメリカの栄養学の本にはカルシウムは30%くらいしか吸収しない、牛乳は吸収の良くない飲み物と書いてあるそうで、日本とは真反対なんです。牛乳一つとってもアメリカの見解は大きく変化したのです。本来、動物の乳を一生の間飲み続けているのは人間ぐらいで、他の動物にはいません。それぐらい不自然なことなんですね。
牛乳はカルシウム吸収率が高いというのは嘘です
人間の体にはホメオスタシスといって、血液中の成分も一定に保とうとするので、牛乳で余分にカルシウムを摂取したら、腎臓でろ過して排出します。しかし問題なのは、先ほども書いたように、余分なカルシウムだけでなくマグネシウムや亜鉛、鉄やほかのミネラルも一緒に尿の中に排出されてしまうことです。
栄養になるはずの牛乳を飲んでミネラルが体から追い出されて骨粗鬆症になり、アミノ酸やビタミン類までも排出されます。そもそも牛乳には母乳の4倍のカルシウム、6倍ものリンが含まれています。人間の母乳とはかなり違う牛乳を、ゆっくり成長する人間の子供にたくさん飲ませると、消化不良になって体の 外に捨てられるだけです。
ホノルル大学の客員教授 久間 英一郎氏は更に次のように指摘します。
牛乳は子牛(生まれた時約50kg)がわずか2~3年で成牛(400~1000kg)になるのに必要な完全栄養食品です。この牛にとって完全食品を人が摂るとどうなるか。一言でいうと、「早熟」と「早老」をもたらす。体は早く大きくなるが様々な病気にかかりやすくなるのです。
具体的にいうと、牛乳に含まれる乳糖は、ラクターゼという分解酵素によって分解されるのですが、このラクターゼが日本人を含むアジア人、アフリカ人などの場合、離乳期以降は分泌されなくなるのです。「分解酵素がないのに牛乳を飲み続けるとどうなるか。乳類に含まれているカルシウムが吸収できないだけでなく、他の食品から摂取したカルシウムを体外へ排せつしてしまうというデータがすでに1960年代に報告されています。」(島田教授)
その時肝臓や腎臓に負担をかけすぎています。学校給食だけでなく、家庭でも体を壊す結果となる牛乳を飲み続けて身体を壊していることは深刻な 問題です。
アメリカの医師たちは低脂肪スキムミルクでさえ、一日コップ一杯以上は飲ませない方が良いと言っているくらいです。それまでの牛乳の大量摂取を反省しています。牛乳の害はタバコどころではないという話もあるくらいです。詳細は調べていないのでここには書けませんが。
牛乳の問題点その1~乳糖不耐症の人が多い
他の記事でも触れていますが、牛乳に乳糖が含まれていることが問題です。一歳未満の赤ちゃんの頃には乳糖を分解する酵素が備わっていますが、その後少なくなってきます。ほとんどの人が乳糖を分解できないのになぜ牛乳を飲むんでしょうか。
飲むと、どうなるか?小腸では吸収されないから、大腸に届く。大腸で大腸菌で分解されてガスと酸を生じます。このガスと酸が大腸を刺激して腹痛や下痢を起こします。下痢は牛乳のビタミンもミネラル、カルシウムだけでなく、腸内の栄養や腸内細菌までも体外へ排出させ、栄養不足を起こしたり腸内の善玉菌を減らします。
牛乳の問題点その2~乳アレルギーを引き起こしやすい
牛乳・乳製品アレルギーは子供の頃に無理に牛乳を飲ませることで発症しやすいのです。詳細はここに書きました。
日本栄養士会は更に次のように言います。
骨と牛乳摂取に関する調査研究では、発育期・青年期の牛乳摂取頻度が高い人の方が少なかった人や飲まなかった人に比べ骨密度が高いこと、思春期の 女子において日常のカルシウム摂取量が充分な人は牛乳・乳製品の摂取量が多く骨量が高いこと、児童に継続的な牛乳摂取を実施させたところ摂取させなかった 児童に比べ骨量の増加が顕著であったことなどが報告されています。
カルシウムの事ばかりに触れて、乳糖不耐症や乳アレルギーについて全く触れていないのはどうなのでしょう。牛乳アレルギーや乳糖不耐症が存在するのは自明の事ですから、牛乳はカルシウムを摂取するのに適当ではないと認める勇気を持っていただきたいです。それに牛乳に含まれるカルシウムは仔牛向けなので、分子が大きくて人間には吸収しにくい、そのことが牛乳・乳製品アレルギーの原因なのです。
カルシウムの吸収の良い野菜
牛乳、チーズ、ヨーグルトのカルシウムは30%くらいしか吸収されませんが、緑色野菜のブロッコリーやホウレンソウなどは乳製品よりもカルシウムの吸収が良いのです。
豆乳はカルシウム量では牛乳には負けますが、乳糖不耐症の問題や乳アレルギーの問題は起こりませんし、カルシウムだけでなく色々な栄養が豊富に含まれています。