ストレスの多い生活習慣
誰もが実感していることですが、現代社会はストレスに満ちた社会です。世の中を渡る情報のスピードが速くなり、情報量も情報のジャンルも非常に多く、ついていけない人が急増しています。
全世代を通じてストレスが充満しているといえます。大人も子供も同じで、ストレスが過剰になっている現状は、いったい何が起こっているのか、ストレスが免疫に与える影響を理解しましょう。
①アレルギーを引き起こす免疫細胞(Th2細胞)を増加させる。
②皮膚のかゆみが増す。
③さらにナチュラルキラー細胞(NK細胞)を減少させる。
NK細胞が減るとアレルギーに関係する免疫細胞の調節ができなくなってしまいます。
アレルギーやアトピーは免疫細胞の調整が上手くできない状態ですから、過剰なストレスを減らすことでアトピーの症状は確実に減らせます。
免疫細胞の種類について
免疫は免疫細胞という専門の細胞が働くことで成り立っています。それでは免疫細胞とは具体的に何かといいますと、血液中の白血球のことです。免疫細胞は血液を通して体のいたるところで、全身をパトロールしているのです。
1.外敵を発見する免疫細胞
2.外敵の情報を伝達する免疫細胞
3.外敵を攻撃する免疫細胞
この3つの免疫細胞は綿密に連絡を取りながら連携して働いています。免疫細胞の数は人一人で何千億個にも及びます。未知の病原体と戦って、体を守ってくれるのです。
マクロファージ(外敵を食べる)
樹状細胞(情報を伝える)
NK(エヌケー)細胞(敵を素早く攻撃する)
60%の免疫細胞が腸にやどる
腸は外界と接する最大の免疫器官です。なんと免疫細胞(白血球)の60%が腸に集中しています。腸は外界の入り口である口から続いているトンネルのような構造の奥のほうにある器官ですから、食べ物だけではなくて細菌やウィルスなどの病原体も入ってきます。
腸は消化器官というだけでなく、病原体の侵入を食い止めるための最大の免疫器官でもあるのです。実際には免疫細胞活躍して体を守ってくれますが、体全体の60%以上が腸内に待機して侵入してくる病原菌と戦っています。
因みに白血球と一口にいいっても実は単独のものをさすのではなく、その役割を応じて顆粒球、マクロファージ、リンパ球などの種類に分かれます。
免疫の主役である白血球が、体内の侵入者が敵なのかかどうか上手く判別できなかったり外敵を攻撃する力が弱いことで免疫異常が起こります。免疫力の異常をきたすとアトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などのアレルギー疾患、クローン病、膠原病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、バセドー病などの多くの病気が起こってしまいます。
これらは全て正常な免疫力を取り戻すことで改善する病気なのです。
免疫力を高める方法
食生活
睡眠
運動
ストレス
笑う
抗生物質など薬
体温