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過度の清潔志向と衛生環境


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生まれてきた子供にとってもの凄く重要なことは、子供時代にしっかり免疫を作るという事です。今は免疫がしっかりできていない子供が多すぎます。免疫力が低いと大人になればなるほど大病を患うじゃないですか。どうやって子供に免疫力をつけるか、このことをもっと子供たちにために考えて実行してやらないと、本当にまずい状況です。

昔は家にお風呂がなくて、銭湯を利用していた時代がありました。現在に生きるお母さん方は、想像しただけで不潔と思うでしょう。他人とお湯を分かち合って同じ湯船に入り、他の人が座ったであろうi椅子に座ったり、直接洗い場の床にお尻を下ろしたり。不潔といえば不潔ですね。

それも毎日銭湯に行くわけでなく、銭湯に行った日だけ手ぬぐいに石鹸をつけて体をゴシゴシと洗っていました。毎日お風呂に入ると銭湯代がかさむので、毎日毎日入ることはなかったのです。

持ち家が多くなって各家庭にお風呂があるのが当然になっている現在からは、到底考えられないような入浴だったのです。(もちろん少なくなりましたが銭湯は今でもあります)

これは衛生上問題があるでしょうか。「不潔」と思う人が多いでしょうが、それが原因で病気になった人が多いかといえば、そんなことはありません。確かに色々な雑菌には沢山ふれたことでしょう。その雑菌には稀に危険な病原菌だった可能性もあったでしょうが、殆どは「免疫」をつくることに機能していました。他の人との裸のつきあいは免疫を作る場でもあったのです。

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潔癖すぎる現代の清潔好きが病気を招いているんです

もともと綺麗好きな日本人ですが、毎日風呂に入って石鹸やシャンプーをナイロンタオルにつけて体をゴシゴシ洗っています。それで清潔になった綺麗になったと満足していますし、そうしないとなんだか汚れが落ちていなくて落ち着かない、下手をすると体が臭いのではと気になります。

毎日体をゴシゴシ洗うことの問題

しかし、そのことがもたらす大きな問題があることを知っていますか?現代病ともいえるアレルギーの発症とも深く関係していることです。それは、皮膚が悲鳴をあげているということです。皮膚の表面には人間にとって有益な菌が沢山いて、病原菌が体内に侵入しないように守ってくれています。

でも毎日毎日体をゴシゴシ洗ったり、しつこいほどに手を何度も洗ったり、何度も何度もウォシュレットでお尻の汚れを流したり、抗菌便座を使うなどすることで、皮膚で防衛している常在菌までも殺しているのです。そんな生活を続けていると、体の抵抗力が弱くなる。言い換えれば、私たちはそれと知らずに、免疫力が低下するような生活を送っているのです。

体を清潔にし過ぎることは、あなたから抵抗力を奪います。これが赤ちゃんや幼い子だったら問題は更に大きくなります。テレビコマーシャルには清潔にするための商品が沢山宣伝されていますが、コマーシャルに踊らされて手当たり次第に滅菌することが良いと信じて行動することで、アレルギーに苦しむ子供を生み出しているのです。

自分を守る良い菌が繁殖しないと病原菌にやられる

体に良い菌に繁殖して貰うことが、悪い菌の除菌につながるわけで、何でもいいから菌を殺すという発想は思い違いも甚だしいのです。そうやって大事な赤ちゃんから抵抗力を奪っているとしたら、どうでしょう。知らないことは本当に怖いし罪です。コマーシャルをそのまま信じることの怖さもわかると思います。
無害な石鹸でも毎日毎日体をゴシゴシ洗えば常在菌が死んで悪い菌が繁殖します。体を毎日洗う必要はなくお湯を流すだけでよいのです。それでは我慢できないという人がきっと多いでしょうから、そういう場合は手のひらに石鹸をつけてやさしく洗いましょう。皮膚のバリア機能が破られた状態がアトピー性皮膚炎なんですから自分からゴシゴシ洗うことの間違いに気づいてください。。

スキンケアやヘアケアの石鹸・シャンプーは農薬と同じ

農業でいうと、殺菌・除菌をするものは農薬です。そうすると、体を洗う場合にはスキンケアやヘアケアで使う石鹸やシャンプーが農薬にあたります。農薬は良い菌も悪い菌も一緒に区別なく殺しまし、同様なことがシャンプーや石鹸でも起こります。

体表に住むよい菌である常在菌が、石鹸で殺菌されると解れば、皮膚のバリヤが破れて悪い菌が繁殖して体がやられてしまうことの想像はつくはずです。石鹸やシャンプーで殺菌・除菌して綺麗にすればするほど、悪い菌が繁殖して人間の免疫力は落ちてしまいます。これがアレルギーの発症に関連するのは当然です。 ウォッシュレットの使いすぎや抗菌便座も同様のことが言えます。

常在菌が健康的に繁殖していれば、お湯で髪を洗うだけでも臭くならず、子供らしい良い臭いがするという体験者もいます。毎日既成のシャンプーで洗うと、洗わないときには却って臭くなるといいます。

お腹の中の寄生虫が免疫力をつけていたのは事実です

昔は腸に寄生虫がいるのが当たり前でしたから、学校で虫下しの薬をもらって出していました。今ではお腹の中に寄生虫などすっかりいなくなってしまいました。しかし、注目すべき事はこの寄生虫(ギョウチュウやサナダムシ)が人間の体に免疫力をつける物質を分泌していたということです。

 

過度な清潔が免疫力を壊している

人間は体から周囲の環境まで清潔にしすぎた結果、そのことが原因の一つとなって、免疫をつける機会を失いアレルギーが増加の一途をたどっていることは間違いがありません。
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