ヤコブソン(ジェイコブソン)の漸進的筋肉弛緩法で楽々ゆるゆる
ジェイコブソン(ヤコブソン)の漸進的筋肉弛緩法とは、文字通り、体の緊張を取り除き、心のリラックスを得る方法です。人前で緊張 したりあがり症の人には効果絶大です。是非取り組んでみて下さい。
この方法は、普段の緊張を和らげる方法として、人に気づかれず目立たずできます。腹式呼吸とこの方法は10~20分程度やっても構いません。ただし、あくまでも自然に緊張がとれるのを待つ心構えが大事です。
次大事です。
「緊張をとってやる」のではなく、「緊張が(自然に)とれる」
この違いを理解してください。
筋肉の緩んだ感じが段々わかってきて、自然に簡単に緩めることができるようになるのが狙いです。私たちは普段自分の体のどこが緊張しているか、どこが緩んでいるかということに、案外と鈍感なものです。
筋肉は一旦緊張させた方が良く緩む
緊張している筋肉がわからないのに、緊張を緩めたり、緩んだ感覚を味わうということはできません。この訓練で、筋肉の緊張とリラックスを感じる練習をするにつれ、私たちは自分の体の緊張の感覚と場所が具体的にわかるようになってきます。
普段の私たちの体には自然に力が入っています。そしてそのことには自覚があまりないので、単にそのまま意識だけで筋肉を緩めようとしても難しいのです。
あがり症の症状は緊張した筋肉の発するメッセージでもあるので、筋肉をゆるめることを学ぶにつれ、過度のあがり症を克服することもできます。
筋肉は緊張をさせた後により深く緩むという性質があります。その性質を利用して緩めていきます。注意してい欲しいのは、緊張は力いっぱいするのではなく、緊張が感じられる程度にとどめてください。
簡単なエクササイズ
筋肉の緊張を徐々に抜いていく。 注意点は呼吸を止めないことと、力を入れる筋肉以外はなるべく力を抜いた状態にします。 腹式呼吸あるいは自然な呼吸を常にしている状態で、息を吸うときに筋肉を緊張させ、息を吐く時に筋肉を緩めることが原則です。 |
まず、体の筋肉の緊張を感じそれを緩めるという簡単なエクササイズをしてみましょう。下に文章で要領を書いています。動画(準備中)が用意できたら訓練の実際を見ましょう。説明が無いと動作だけを見てもわかりにくい事もあるので、動画と文章の両方で理解するのが早道です。難しいことはいっさいありません。
① 腕(手首を起こして緊張を感じ次に緩めます
呼吸は止めないでゆっくりと吸ったり吐いたりします。 さてどこが緊張しているか感じられますか。写真の黄色の部分に手首を起こす筋肉がありますから、そこの緊張を感じます。筋肉を触ってみて下さい。硬くなっているはずです。これが筋肉の緊張した状態ですから良く感じてみて下さい(30秒程度)。 その後ゆっくりと息を吐きながら手首を元の状態に戻していきます。 さて、今からが肝心です。手を降ろしたら、緊張していた筋肉のリラックスした感じを味わってみてください。(30秒から60秒程度) さきほど緊張していた筋肉が息を吐くとともに緩んでくる状態をゆっくり味わってみてください。目的はリラックスを感じること、リラックスは自然にやってきます。 |
力の抜けた感じがわかり辛い方は、体を楽な状態にしたまましょう。呼気を軽く鼻から軽く「ハッハッハッ」と吐きながら、肩から腕の筋肉の力が息を吐くたびに抜けていくようにイメージします。 それにより筋肉の脱力をより感じやすくなってきます。
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難しく考えないようにします。気軽にやりましょう。
力を一旦入れるとリラックスしやすいという、筋肉の普通の性質を利用した方法です。
補助的に吐く息に合わせて脱力する方法も取り入れれば、かなり深い脱力ができるようになります。
うまくいけば、その筋肉の緩んだ感じが腕全体に広がっていくでしょう。
② 脚(足首を起こす筋肉を緊張させゆるめます)
次は脚です。
椅子での座位姿勢かあるいは仰向けの姿勢で行います。
今度は片方の足首をゆっくりと起こしてみてください。 徐々にやや強めに起こしていきます。どこの筋肉に力が入ってくるかわかりますか。 30秒程度感じてみましょう。 足首をゆっくりと元に戻してみましょう。 今入っていた力が抜けてくるのを感じます。 30~60秒程度感じてみます。場合によっては深い筋肉の弛緩をかんじるかもしれません。 |
本来ワンセッション40分程度行う方法ですが、
このレポートは呼吸法と合わせて3つの方法を併用していますので、
5分以内に終わらせる内容となっています。
今回述べた以外の部位として
- ①手首を内側(手のひら側)に曲げた(掌屈)あと弛緩
- ②肘を曲げる、伸ばしたあと弛緩
- ③腕全体にそのままの動かさずに力を入れたあと弛緩
- ④足首を足の裏の方に曲げた(底屈)あと弛緩
- ⑤膝を曲げる・伸ばしたあと弛緩
- ⑥脚全体に力を入れたあと弛緩
- ⑦首、肩、顔
- ⑧腰・お腹
などありますが、応用ですのでやり方は同様ですからここでは触れません。