トランス脂肪酸て何?って呑気な人は命盗られます
トランス脂肪酸がここのところ良く話題にあがります。トラス脂肪酸が使ってある代表と言えば、「マーガリン」でしょうね。現在はどうか知りませんが、昔は学校給食で毎日四角い形のマーガリンが出てました。たっぷりとコッペパンに塗り付けて食べてました。その頃には毒性が良くわかっていなかったんでしょうかね。素材のわからないものは、知らないままに口に入れては駄目といいますが、このように残念な事は沢山ありますね。例えばアメリカでは次のようになっています。
マーガリンなどの加工油脂に含まれ、取りすぎると心臓病などのリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」について、アメリカ食品医薬品局(FDA)は6月16日、食品への添加を3年以内に全廃すると発表した。FDAは2013年に規制案を示して科学的妥当性を調べてきたが、食品への使用に関し「一般的に安全とは認められない」と結論付けた。
ttp://www.huffingtonpost.jp/2015/06/16/trans-fat-cracked-down_n_7599622.html
植物油を常温で固まるように処理した「部分水素添加油(PHO)」の使用禁止で加工油脂に含まれるトランス脂肪酸の発生が抑えられ、毎年数千人の命に関わる心臓発作を防げると説明されています。日本では禁止の動きもなくそのまま使われています。
トランス脂肪酸ってどんなもの?
まずトランス脂肪酸は自然界には存在しない化学的な合成物です。これからして沢山食べたくはないものです。いわゆるバターなんかとは全く違うものです。
油と水というものは分離して全く混ざりあわないでしょう。これを混ぜ合わせるための材料として人工的な油脂であるトランス脂肪酸が使われているのです。トランス脂肪酸を使うと、皆が好きなフワッフワッなパンになります。
トランス脂肪酸は、心臓病やアレルギー疾患、母乳を通じて胎児へ影響を与えているなど、多くの問題が明らかになっているという現状があります。
トランス脂肪酸を含む食品
ショートニング
マーガリン
ファットスプレッド
ショートニングとは
ショートニングって何?と思った方のために簡単に説明します。ラードの代用品としてアメリカで生まれた人工食用油脂のことです。人工で作った油なのでとても安い。何に使われているかですが、市販のパン、クッキー、パイなどの焼き菓子、ドーナツ、フライドポテト、スナック菓子など私たちが普通に食べている沢山の食品に使われています。
ファットスプレッドとは
マーガリンの一種です。マーガリンの油脂料が80%以上なのですが、ファットスプレッドは80%未満です。マーガリンよりも柔らかくて塗りやすいので、パン用のクリームとして加工されたものなどがあります。
早く言えば油に水を溶かすための界面活性剤です。水と油はそのままでは溶け合わず分離します。この状態では商品にならないので、トランス脂肪酸で「乳化」させています。乳化とはこの場合油に水を溶かせるということ。油に水を溶かせるのでカロリーも少なくなります。
油をそのまま食べるのでなく、水で膨らませた柔らかい食べ物になります。そのためトランス脂肪酸が少量で済むことになるのですが、だから安心だというわけではないのです。
というのも、私たちは其々の有害な物質を少しずつ摂取してますから、総量では大変な種類の有害物質を相当な量だけ摂っているのです。特に小さな子供や若い人はそれから先の長い人生を考えると、少しでも少量に抑えておく必要があります。