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動脈硬化の原因は内臓脂肪の増加による過剰な活性酸素


内臓脂肪が必要以上に増えると、悪玉コレステロールが増え動脈硬化がすすみます。2大死因で死なないためには、適切なダイエットが必要となります。ダイエットをすれば副次効果として美しくなれるのですから、取り組んでみましょう。

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動脈硬化は何故悪いのでしょうか

動脈硬化は2大死因である脳血管疾患心臓疾患の原因です。以前、種々の病気の90%以上が過剰な活性酸素によるものだと、書きました通り、動脈硬化の原因も過剰な活性酸素によるものです。

次は、全身の血管網と心臓を中心とした血管網の画像です。これだけの血管が硬くもろくなったらと思うと何か怖いですね?

 

心臓血管網
 

マクロファージが酸化コレステロールを食べ過ぎると・・・・

動脈硬化は酸化したコレステロールが原因だと考えられています。血管の筋肉層に入り込んだコレステロールが活性酸素などの攻撃により酸化すると、マクロファージがこの酸化コレステロールを食べてしまいます。

マクロファージは免疫細胞なので体に侵入した細菌はもちろん、LDL(悪玉)コレステロールも食べ過ぎるほどに食べてしまい、泡沫細胞になって血管細胞に付着してしまいます。

そういう泡沫細胞が多くなれば血管壁が盛り上がって脂肪層が厚く成長します。
コレステロールの摂りすぎよりもむしろ内臓脂肪を摂りすぎて、体内の活性酸素を過剰に発生することがないよう、除去する事が重要となります

内臓脂肪の増加が悪玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールは活性酸素に酸化され、その酸化された悪玉コレステロールを免疫細胞のマクロファージが食べつくして血管を硬く狭くするということです。

余談です。最近の研究で解明されたことですが、腰痛の原因の一つである「腰椎椎間板ヘルニア」の腰髄からとび出たヘルニアの 部分をこのマクロファージが食べてくれるということがわかりました。

2重の意味で驚きです。
一つはマクロファージの効果はヘルニアにまで及ぶということ。
もう一つは今までなぜわからなかったのだろうという素朴な疑問 です。
手術に頼らなくてもマクロファージの働きでヘルニアが殆ど消失した人もいました。

心臓を中心とした血管系です。心臓から出る大動脈は画像のように太い血管で大動脈弓と呼ばれる弓型をしています。
動脈硬化がすすむと この大動脈弓の湾曲が強くなってきます。

 

心臓血管系の動脈硬化

 

赤色で示してある動脈は心臓の拍動の圧力がかかるので、もろくなると何処が壊れても不思議ではないですね。
特に この図ではわかりませんが、心臓そのものを養う血管は特に重要で「心筋梗塞」「狭心症」を起こします。

心筋梗塞は要するに血液が心臓の筋肉に流れなくなるので、壊死=腐るということです。
怖いですよ。苦しいっていうレベルのものじゃあないそうです。兆候として良くあるのは「左肩」が痛くなり50肩と勘違いして整形に受診する人もいます。悪玉コレステロールは内臓脂肪が増えると増加するという関係があります。

内臓脂肪を必要以上に増やさないことが動脈硬化の予防になります。内臓脂肪もコレステロールもどちらも脂質ですが、働きが違うのです。内臓脂肪は腹筋の内側の壁、腹腔内について内臓の位置を保持する働きがあります。

外からのショックに対するクッションの役割を内蔵脂肪は持っているんですが、このクッションが必要以上に多すぎることで動脈硬化をはじめ種々の問題が起こるわけです。

それに対して、コレステロールは 性ホルモンや副腎皮質ホルモンやビタミンの原料になるもので、体には欠かせないものです。そして、悪玉コレステロールが増えると善玉コレステロールが減るという関係があります。

その結果、余分なコレステロールが回収されなくなるので動脈硬化はどんどん進むという悪循環になるのです。

 

脳の血管系の動脈硬化

次の画像は脳の血管の状況ですが、こんなに複雑な血管が動脈硬化が原因で詰まったり壊れたりしないように心がけましょう。

 


内臓脂肪の増加 → 悪玉コレステロールの増加・善玉コレステロールの減少 → 悪玉コレステロールの酸化→マクロファージの必死の活躍で酸化した悪玉コレステロールをやっつける → 動脈の硬化と血管内部の狭まり

この悪循環を断つ、つまり内臓脂肪を必要以上に持っている人は
「燃焼させる」という日頃言われているダイエットが必要となります。

ダイエットは見た目というよりも健康を保ちつつ内臓脂肪を減らすことが必要となります。
もちろん必要以上に食べないいということが前提ですよ(笑)

次回からは具体的に「動脈硬化を防ぐ」にはどうするかなど具体的な方法を紹介します。

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