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「いびき」かく人は睡眠時無呼吸症候群を疑え!


いびきは一緒に寝ている人が眠れなかったりするので、ただ迷惑なうるさい騒音を出す状態だと思っている人がいますが大きな間違いです。確かにその認識は間違ってはいませんが、人に迷惑をかけるどころではなく、いびきをかく本人自身が深刻な病気になっている可能性があるのです。

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自分で気付きかないから怖い睡眠時無呼吸症候群

鼾をかく人はテレビの特集番組や交通事故のニュースなどで良く聞く睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いです。寝ている時の事なので自分では意識できず、放置する場合が多いのですが、気付いたら一刻も早く受診してください。

私も20年前に鼾だけでなく、途中で呼吸が止まることがあると妻に指摘されていました。以来ずっと放置してきました。同僚が睡眠時無呼吸症候群で治療をしていると知っても、特に自分も治療しなくてはという問題意識の無い状態が続いていたのでした。健康関連の仕事をしていてもこの有様です。脳卒中や心臓疾患などの深刻な余病を発症してからでは遅いのです。

私の場合、20年来高血圧で投薬治療を受けていましたが、睡眠時無呼吸症候群と高血圧との関係を想像すらしていませんでした。医者から言われる塩分の摂りすぎ=高血圧という言葉をそのままに信じてなんら疑問を持たなかったのです。

夜間目が覚めると血圧が急上昇

今から1年半前、寝ているのに疲れが取れず頭も重い状態が続き、夜間目が覚めた時に、手首の血圧計で測定すると最高血圧180 最低血圧120 というとんでもない高血圧状態でした。
朝は起床時から血圧が上がる事は知っていましたが、就寝中は副交感神経が優位に働き、血管に負担をかけず、体も脳も休めるために血圧は下がるものですが、異常な高血圧になっていました。

そして同じ頃、職場の検診で「心臓肥大」を指摘されました。そこで初めて「睡眠時無呼吸症候群」と高血圧を関連付けることができ、治療をしないと、死んでしまうという不安が初めて襲って来たのです。

長い間高血圧の出してきた医者は、ただの一度も睡眠時無呼吸に触れたこともなく、塩分を摂り過ぎないようにと薬だけを処方し続けてきたのです。夜間の高血圧の話をしても、薬を増やす以外の処置はしてくれませんでした。

主治医を変更

高血圧も睡眠時無呼吸症候群も併せて治療してくれる医者を探しだして、変更しました。受診すると、その夜に検査の運びとなり、医療機器メーカーが自宅まで出向いて検査機器と説明をしました。検査は睡眠時に何度息が止まっているか、その時間はどれぐらいか、また血液の酸素濃度はどうなっているかという検査でした。

睡眠時無呼吸の検査と結果

睡眠時無呼吸の検査検査は一晩で済みました。結果は1時間当たり31分程度息が止まっている。そして息が止まっている時には1分間の内30秒以上息をしていない、最重度の睡眠時無呼吸症候群でした。酸素濃度の平均は88%。

正常なら血中酸素濃度は95%以上はあるはずなのに88%です。これは脳に酸素が行き渡らないということです。脳に障害が起きてもおかしくない状態です。

睡眠時無呼吸症候群の治療

20150921-133733-P1050547睡眠時無呼吸症候群の主な治療は、機械の力で「鼻」や「口」に空気を送り込むことです。写真のようなCパップという機械を主治医を通じて医療機器メーカーからレンタルします。

Cパップを使う場合には、毎月の受診が義務付けられています。受診せずにCパップだけ借りることはできないシステムになっています。私は3割負担で毎月5,000円ほどを治療費として支払っています。

毎月の治療費がかかりますが、命を永らえると思えば安いでしょうし、心臓疾患、腎臓疾患、脳卒中などの合併症にも苦しむことを考えれば高くはないでしょう。ただ、肥満の場合にはダイエットをすることで改善する可能性があるし、口蓋垂(のどちんこ)が長い人の場合は切除することで改善する可能性はあります。

他には横向き(側臥位)で眠ったり、口を開けないようにして眠るなどの工夫で改善する可能性も無きにしも非ずです。色々と試せばよいと思いますが、決して息が止まることがある状態を放置だけはしないようにしましょう。

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