不眠から考えられる病気
不眠は3つのタイプに分けられます。
入眠障害 | 寝つきが悪いタイプで、不眠のなかで最も多く見られます。 |
熟眠障害 | 眠りが浅く、ぐっすり熟睡できないタイプです。 睡眠時間は足りているのに目覚めが非常に悪いのが特徴です |
中途覚醒 | 夜中に何度も目が党めるイブです。 排尿などで起きる場合と、なにも理由が無くて起きる場合があります。 |
早朝覚醒 | 中途覚醒ともいいます。 寝つきも熟睡度も悪くないのに、朝早く目が覚めるものです。 早朝覚醒の原因は、うつ病や統合失調症などの精神疾患、 高血圧や睡眠時無呼吸症候群など、内科の病気などが原因となっていることがあります。 |
精神生理性不眠 | 最も多いのは精神生理性不眠です。 これは精神的な緊張やストレスが関係しているものです。 現代型不眠の特徴ですね。 |
不眠の大半は、この精神生理性不眠による一過性のものなので、あまり深刻にならないようにします。
不眠から考えられる病気は色々あります。 単純に眠れないからといって睡眠薬などに頼るのでなく、 病気のサインとして不眠が現れてる場合があるので 受診が必要なときもあります。
Contents
寝つきが悪かったり眠りが浅い場合
精神生理性不眠
30分ほど寝つけないだけなのに、本人は倍以上の時間に感じる。熟睡した感じがない。夜中に何度も目が覚める。
⇒リラックスすれば治る
高血圧症・動脈硬化症
不眠のために、心身ともに苦痛を感じる。顔色がやや赤みを帯びています。気分が落ち着かない。中高年者に多い。
⇒ 内科へ
甲状腺機能亢進症
暑がり、汗をかき、ほてりの状態が長く。脈が速ぐなり、よぐ眠れない。
⇒内科へ
うつ病
夜中に何度も目が覚める。気分が悪くて、朝起きられない。比較的若い人に多くあ
らわれる。
⇒精神科へ
睡眠時無呼吸症候群
眠っている時、断続的に呼吸が止まってしまうため,何度も目が覚める。ひどいイビキをかく。高血圧や心臓疾患の原因ともなるので早く治療する必要があります。鼾をかくひとは疑いがあるので呼吸器科で検査をすべきです。放置している人が案外多いのですが、将来重篤な合併症(脳出血、心臓疾患、腎臓障害など)を引き起こす可能性があります。
いびきをかくことがわかっている人は睡眠時無呼吸症候群を診察する呼吸器科や耳鼻咽喉科を探して、一晩検査をしてみることをお勧めします。
私はこの検査により重篤な睡眠時無呼吸症候群だとわかりました。夜間異常に血圧が上がって目が覚めるたり、心臓が1.3倍に肥大したり、慢性腎炎になったり、とても危険でした。検査は写真のように呼吸の止まる時間と回数、手指の血管の酸素濃度を調べます。
⇒内科、呼吸器内科へ
神経症
尿意がないのに、夜中に何度も目が覚める。ぐっすり寝た気がしない。眠れないことが不安になる。
⇒精神科または心療内科へ
腎硬化症、前立腺肥大症
一晩に何度も尿意を感じて目が覚める。30歳以上の男性に多い。
⇒内科、泌尿器科へ
目覚めが早すぎる場合
加齢による自然現象
早く目が覚めてしまう。睡眠時間が短くても、十分に眠った感じがする。高齢者に多い。
⇒自宅で様子をみる
うつ病
早朝や真夜中に目が筧めてしまうごとがある。その後は眠れなくなる。眠れな<ても一日中動き回れる。
⇒精神科へ
統合失調症
興奮した感じで、睡眠時間が少なくても平気で動ける。周囲との接触を避け、自分の殻に閉じこもることもある。
⇒精神科へ