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ビジネス社会に蔓延する all or nothing の思考法


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世の中には全か無かの考え方が蔓延しています

勝ち組、負け組という言葉がよく使われます。しかもその傾向はますます強くなっているようです。多くの人が意識しないほど自然に「勝ち組・負け組」思考に影響されています。

子供に話す自分の言葉に気づくと、自分が「世の中の通念」にかなり影響されていることに気づき愕然とすることがあります。  ビジネス社会は勝ち組、負け組の考え方が厳しく適用される世界です。勝ち組・負け組という考え方は価値観をある一定の事に限定しているということです。

ネットビジネスでも価値観・ミッションとよく使われますが、本来の意味で使われているのではなく、あくまで「いかに人のために便利で役立つ商品を用意してお金を稼ぐか」
ということが中心になるわけです。

ビジネスはそのようなものなのですから、「欲しい」と思ってもらえるような商品を用意しないと成り立ちません。

ビジネスマンとしての成功は、お金儲けがうまくいったかどうかに一番象徴されますし、
当然のことです。

ビジネスでいう価値観は「金儲け」 に偏った狭い価値観です

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念の為に言いますが、お金儲けが悪い事といっているのではないんです。大事なのは
それを認識して価値観やミッションという言葉を使っているかどうかということです。

ビジネスにとって人のためになるということは、便利なものを提供する、美味しいものを提供するという以上でも以下でもありません。

本来人によって違う価値観の多様性が認められてこそ住みやすい世の中なんだと思いませんか?

「お金儲け」に 特化したビジネスの「価値観」は、狭い限定されたものだという認識は大事です。ビジネスという形で世の中は便利にはなるでしょうが、住みやすい世の中を作るのに役立つでしょうか?

介護保険事業者が一般の企業にも門戸を開かれた結果何が起こったか? 一部の悪事はみなさんも知っているでしょう。 悪徳社会福祉法人があることも時々ニュースで明らかになります。

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ただ、人生の最後の時期を介護を受けて生きていくとき、自身の生き様の大事な部分を営利事業者に委ねて問題が生じないように手が打ってあるかどうか。

その点が気になります。

介護保険により、本来の個別化した丁寧な介護からは遠く離れた介護が提供されていることは否定できません。

知らない人は世のため、人のために事業運営をしている立派な会社だと考えても、業界を知っている者は「綺麗事」だと知っています。

今からの成長産業は介護だと盛んに言っている政治家もいます。人生の最期を迎える終の棲家での生活もビジネスの対象になるわけです。

価値観は多様化から狭く限定されたものになっています。「お金」を中心として価値観を決めている人が余りに多く、その観点から色々な手法が考えられているだけの事ではないでしょうか。

「価値観・ミッション」を持てないような人間は「ダメ」(か?)

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こういった烙印を押すことが、「全か無か」「all or nothing」の考え方そのものです。本来人間は「犯罪」を犯さなければ、どのように生きようと自由なんですね。価値観の質を他人が判断すること事態が思い上がりというものでしょう。

思い上がった親にならないようにいつも肝に命じていますが、いつも世の中の空気を吸っていると、知らない間に世の中の空気に影響されています。

高校は○○高校じゃないとダメ、数学は80点以上じゃないとダメなんて言わないようにします
(私は実際には子供に勉強しなさいといったことはほとんどありませんが、世の中の通念に影響された俗物であることも否定しません。)

テレビ番組の「なんでも鑑定団」が大好きな私は「美術品」も好きなはずなんですが、
それ以上にお金の価値としていくらかということを推理するゲーム性が好きです。

リーマンショックにしろギリシャ危機にしろ世の中危機状態になっているのは、経済(お金)中心の世の中がついに取り返しのつかないところまで来てしまったということ。

こういう世の中で、独自の価値観・生き方を考えて行動することはとても難しい。でもあえて挑戦するだけの価値はあるというのが私の価値観です。

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