1. ホーム
  2. 免疫力
  3. 免疫力を高める
  4. ≫免疫力は腸内細菌が作っている

免疫力は腸内細菌が作っている


93b17d1d0870bcf1a2e7c9b690b5dfaf_s
脳と大腸の深い関係は「ストレス」を受けたときに分かります。普段、脳と大腸は深い関係があるなんて、普段は考えもしないことです。ところで、ナマコのような腔腸動物などには脳がありません。脳が無い動物の行動は「腸」が行動の命令を出しているようです。「腸」は「脳」の原型といえます。

人間の腸には神経叢があるのを知っていますか?大脳ほど沢山の脳細胞があるわけじゃないんですが、神経叢が集中してあるのは他の臓器にはない腸に特有の事なんです。

スポンサードリンク

腸は第二の脳って知っていますか?

腸は第2の脳といわれる理由を日常生活の中で感じる時があります。それは強いストレスを感じるとお腹の具合が悪くなるという時です。子供だったら学校に行く時間になるとお腹が痛くなったりする子がいますね。

私も5,6年生までは学校に行く前にお腹が痛くなることが良くありました。これを「過敏性腸症候群」と言いますが、ストレスに満ちた現代では特に病気は無いのに下痢や便秘を繰り返して起こす人は増えています。

検査をしても異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す排便の異常を抱える人が増えています。「過敏性腸症候群」とか「機能性便秘」は今まで聞いたことがありました。

「各駅停車症候群」というのは初耳ですが、出勤途中の電車の中でお腹が痛くなってしまい、駅に着くたびにトイレに駆け込んでしまうという状態のことですが、これも大腸の障害で、今世紀になって増えているようです。

便通の異常が起こると腸内細菌が減ります

190199-2腸内細菌の大事さはある程度は知っています。善玉菌が腸内環境を改善してくれる位の事は、知っている人は多いでしょう。そこで一歩進めてもう少し役立つ知識にしたいと思います。

便通の異常が起こると善玉菌がかなり減る事が分かっています。下痢とか便秘は、強いストレスが加わって自律神経がバランスを崩してしまって、腸管の運動が乱れるために起こります。人の免疫反応は大腸の中に棲んでいる腸内細菌の数や種類で決まっているから、腸内細菌が減ってくると、免疫力が低下してしまいます。

だから逆に腸内細菌のバランスが良い状態なら、免疫力が向上してストレスへの耐性が改善するという見方もできます。

免疫力の70%は大腸の働き、残りは30%は心できまります

15006c5dc132ef13500c614ba09a9584_s
ストレスと大腸の運動と免疫反応はそれぞれが影響し合う三角関係
にあり、良い循環も悪循環も起こるのです。そのためには、人工的な食物添加剤などが使われた食物をなるべく避けて、日本の伝統食のようなバランスのとれた自然な食物を食べる事が大事なんです。

「うつ」が現代病として問題となっていますが、原因の一つは脳の中の「セロトニン」という物質が不足していることです。そのセロトニンはトリプトファンというアミノ酸から作られるんです。トリプトファンを含む食べ物は沢山ありますね。例えば肉、魚、大豆やピーナッツなど、一般的なものです。

しかし、これらトリプトファンを含む食物をいくら食べても、ある条件を満たしていないと何の効果もありません。その条件というのは、トリプトファンを分解して吸収するためには、腸内細菌が多くないと分解吸収して脳に送れません。そうなんです。腸内細菌が豊かであることが、脳のセロトニンを増やすために必要です。

「うつ」を予防改善するためには腸内細菌を豊かに増やすことなんです。

スポンサードリンク