便秘解消

便秘が健康に良くないことは知っていても、どんな悪い影響があるのか漠然としか知らない人は多いようです。腸は第二の脳とも言われており、私たちが思っている以上に健康面で重要な役割を担っており大きな影響を与えています。

便秘と大腸癌の発生リスク

便秘の男性が大腸癌にかかる確率は、便秘の無い男性に比べて1.2倍になります。しかし、女性の場合には大腸癌のリスクは何と2.5倍にも高まるのです。年間5万人と言われるがん死亡者の中で大腸癌の死亡者数が一番多いという事実は便秘を甘く見てはいけないことを示しています。

善玉菌が１０％以下で便秘

ところで、腸年齢は腸内の善玉菌数で決まることを知っていますか？腸年齢なんて普段は考えたこともありませんが、腸年齢が実年齢よりも若いのが理想的です。腸年齢は脳年齢と同様に大事にしたいものです。

腸内の善玉菌が１５％以下になると悪玉菌の影響が大きくなります。１０％以下になると便秘になると言われます。このように便秘と善玉菌の数には深い関係があるのです。

 

 

善玉菌を増やす食べ物

善玉菌を増やす食べ物には、ヨーグルト、納豆、キムチ、漬物、チーズなどいろいろありますが、いずれも塩分の摂取し過ぎには注意してください。

 

オクラは8個でレタス1つ分の食物繊維があります。ショウガ刻みと塩麹で簡単に塩分の少ない発酵食品を作れます。

1日３種類以上の発酵食品を毎日食べると良いと言われています。腸内の善玉菌が豊富でしっかり働いてくれないと、私たちの健康は保てないのです。

ショウガ刻みと塩麹で発酵食品の作り方

〈材　料〉4人分
玉ねぎ・・・1/2個、塩麹・・・大さじ2
【A】(オリーブオイル・・・1カップ、レモン汁・・・大さじ2、ニンニクすりおろし・・・少々)

玉ねぎを繊維に沿ってスライスし、塩麹を加えて2～3時間寝かせる。
【1】の玉ねぎスライスに【A】を加える

善玉菌を増やす食事で便秘解消をする

発酵食品を多く摂取するためには。発酵食品の品数を多くします。1週間に8種類以上の発酵食品を食べていた人が発酵食品をやめると、善玉菌が激減したという実験があります。多種類の発酵食品を食べると腸内の善玉菌が増えます。

発酵食品の中でも漬物は塩分が多いので、摂り過ぎない事が大事です。しかし、塩分の摂り過ぎを除けば、食物繊維も含まれていて、便のかさにもなり善玉菌のエサにもなります。戦前の日本人の便の重さは250~350gもあったそうですが、今では150~250gに減っています。食物繊維と善玉菌が減っていることが原因です。

滋賀では自家製の漬物樽が沢山あって、玉ねぎや色々な野菜の漬物を作っています。琵琶湖周辺では鮒寿司という発酵食品が有名ですね。

スーパーの漬物は発酵食品ではないから注意！

発酵という現象は、ぬか床につけて初めて起こるのですが、スーパーの漬け物は生産性を重視しているので、ただアミノ酸調味料液につけて味付けしただけですから、乳酸菌や発酵生成物は含まれていません。

スーパーや百貨店で売られている良くある普通の納豆は、成分表示の大豆の横に「納豆菌」って書いてあります。その意味は藁で発酵させた納豆ではありませんよ、人工培養した納豆菌を大豆にふりかけて作っていますと言う意味です。

人工培養の菌って、何を餌にして培養されているかご存知ですか？肉汁（！）グルタミン酸ナトリウム、トリプトファン、砂糖、他にも殺菌剤がいくつか使ってあります。自然派のお店であっても同様です。

この肉汁にBSEの疑いのある牛が使ってあるかどうか、詳細は不明だそうです。その点でも不安ですね。培養液だけでなくこの納豆菌という代物はガンマ線やＸ線によって突然変異を起こさせて作った発酵に都合の良い菌なのです。なんだかぞっとしませんか。藁で自然発酵させた納豆でないと怖いという気持ちでいっぱいになりました。