繰り返し味わう嫌な感情は「ゲーム」だった!
なぜか繰り返してしまい、後で後悔する、ある行動があなたにはありませんか?ゲームとは嫌な気持ちと後悔を繰り返し味わう行動のことです。あとで考えると、何であんなこと言ったんだろう、したんだろうって後悔する行動をゲームといいます。誰もがこのゲームをしているわけではないのですが、珍しい行動でもありません。
しかし嫌な感情を繰り返し味わうような行動を改善しない限り、それはストレスに満ちた行動パターンとしてその人を一生支配します。言葉を変えればその一生は自己実現ができない一生なのです。
Contents
ゲームなど自分には関係ないと簡単に決め付けない
そんなことは自分には関係ないと思っている人も、自分で気づいていないだけかもしれません。無意識に抑圧しているから気づかないのかもしれません。そうすると案外根が深い問題が潜んでいる可能性はあります。だから関係ないで済まさないほうが良いでしょう。
ゲームのようにいつも繰り返して後悔と自己嫌悪に陥いる行動は、非常に大きなストレスになります。 例えば何度も禁酒、禁煙を繰り返す人の行動パターンはゲームなのです。「私は100回も禁煙に成功した」というのはマークトウェインの言葉ですが、彼が嫌な感じを抱いて禁煙を繰り返していたのなら、禁煙はゲームです。
今まで、ストレス解消法を色々ととりあげました。しかしゲームの話題は少しやっかいかもしれません。しかし、多少厄介でもそのままにしておいては、ストレスから自由な生活は手に入りません。
あなたの人生には脚本・シナリオがあります
その脚本に従って人生を展開しています。多くの人はその脚本を自覚していないというのが交流分析のエリックバーンの考え方です。どうせ一回の人生なら「人生の勝利者」の脚本で、本当に自分のしたいことをする人生を送りたいですね。補足ですが、人生の勝利者というのはお金持ちになるという意味ではありません。自己実現の人生といったり、アイデンティティの確立といいます。
敗北者、自己破壊的な人生の脚本を無意識に生きている人がいます。歴史上の人物でいうと、ヒトラーやウォーターゲート事件のニクソンなどです。あれだけ世の中に台頭しながら破滅的・破壊的な人生で終えてしまった。
あるいはとても優秀なのに、うだつのあがらない平凡すぎる人生を生きる人。人生の主役として生きるだけの能力はあるはずなのに、脇役 としてあるいは悪役としての脚本を生きる人。
あなたの人生の舞台劇にどんな名前を付けますか?
例えばある人は「一匹狼」と名づけました。他に「うだつの上がらない人生」「一攫千金」「元の木阿弥」「庇を貸して母屋を取られる」
自分の心に正直になって考えたときに、「人生の勝利者」のような成功者としての名前を付けられる人が果たしてどれぐらいいるでしょう。
好きなテレビや本、人物を思い浮かべれば人生の脚本がわかる
あなたの人生ドラマに名前をつけるときに参考になるのは、好きな映画やテレビ、小さいころから関心を持っている童話、歴史上の人物に今でも関心があれば、そこに自分の人生の脚本が良く表れています。
印象深いテレビ、映画に自分の心理的意味が含まれているのです。織田信長が好きだったある社長さんは、ある時気づきました。「わが社に明智光秀がいるんですよ。いつ寝首をかかれるかと気が気じゃありません」と気づきました。
成功を妨げるものとは?
それは成功を妨げるものが存在しているから。その「成功を妨げるもの」とは・・・。フロイトは成功の被害者と言いました。そういう人は途中まで上手くいっているのに、最後に必ず失敗することを繰り返す人生を送ります。いいことが起こっても最後にダメにしてしまう人生。
皆さんの中には、人生の成功者、勝利者としての道を掛け値なしにすすんでいる人もいるでしょう。逆に、いつも何かで躓いてしまう人は、自分でも気づかぬ人生のマイナスの脚本を手にしているのです。人生のマイナスの脚本から抜け出すにはどうしたらよいのかこれから考えていきたいと思います。
この次はあなたを支配している脚本の見分け方について書きます。そのために自分の人生をどんなふうに終わるかイメージして下さい。何歳まで生きると思うか。安全に自分の人生を全うするイメージを持てるか。そんなことを考えてみておいてください。では次回。