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「ある日突然」親が要介護状態になる


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親が介護保険サービスを使う時のことをイメージしておきましょう

久しぶりに書きます。
2000年から始まった介護保険は色々な問題を抱えてはいるんですが、
もし介護保険が無かったらと考えると、その深刻さは想像することさえできないぐらいです。

突然親が要介護状態になる

しかしどんな制度でも100点満点の制度などありません。
だから介護保険も充実していなくても仕方ないですと割り切っているわけではありません。
現場にいると色々な問題や矛盾にぶちあたってしまいます。

 

さて、今日はそういうテーマというよりも、この記事を読んでいるあなたには親が健在でおられますか?
同居されていますか?それとも単身で暮らしておられるか、ご両親二人で暮らされてますか?

 

まだ介護とは縁がなさそう。と安心していると介護問題はある日突然降りかかってきます。

降りかかってくるという言い方はよくないのですが、感覚としてはそんな感じです。

生活習慣病の予防は男性にとっては脳卒中による介護状態は予防できますが、
普通はまず生活習慣病と介護状態になる原因は全く違うものなんです。

 

私の友人の母親が長い間単身で暮らしていましたが、去年あたりから電話のかかる回数が増えてきたといいます。
最近になって同じような内容で何度かかけてくる。かけたことを忘れてしまうのでしょう。電話に出るまで何度も何度も。

そういうことを繰り返す生活をしているうちに家で倒れている所を発見され入院となった。
そういう状況になっているとは知らない友人に突然医者から事情を話されすぐに来てほしいと要請されたようです。

 

要介護認定では要介護1なので、特別養護老人ホームの対象ですし、認知症との診断があればグループホームにも入れます。
ただ、入所待機者は一つの施設でも100人はざらです。何百人もの人が待っているんです。
友人も東京あたりから中国地方に行ったり来たり、それに加えてここには書きませんがたくさんの問題を抱えているので、何とか見つけた
介護付き有料老人ホームに入所させるために、今日から3日間田舎に帰ってきています。

 

親が認知症で一人では暮らせそうにないとなったときに突然入所申し込みをしても、
まず特別養護老人ホームに入ることは不可能といえます。

要支援が認定されれば次は要介護と重度になっていくのが普通ですから
子供としては次の事態を考えておく必要があるのです。

 

要支援が認定された時点で将来設計を立てておくことが必要です。

特別養護老人ホームは要介護1以上でないと入所できないので、
要介護1になった時点で何か所かの特別養護老人ホームに
入所申請をなるべく早くしておく。
担当のケアマネジャーが必ずいるので、連絡はなるべく多くとったほうが良いでしょう。
担当のケアマネジャーが納得できない問題を持つ方であれば変更もできます。
ここまで書いてきて、「じゃああなたは、家で家族が看るのではなく、
施設入所が最も良いと考えてるんですね」という声が聞こえてきそうです。
もちろん住み慣れたところで一生暮らすことが本人の幸せであるに決まっています。

そのために、介護保険サービスを上手に使いながら在宅で生活する。
私が理想とする介護生活は住み慣れた地域社会で一生暮らすということ。
しかし、事情があってどうしても親とは暮らせないし、介護保険の利用だけでは生活の継続が困難、そういう状態に徐々になってきますし、
最初から無理だという方も少なくはないんです。
昔、特別養護老人ホームは姥捨て山と言われました。
確かに親を捨てるような感覚の子供はいます。
でも多くの場合、家族の生活を壊さないために、不自由な生活をもう一度その人らしい生活に再建するために施設の存在意義があります。
老人ホームでの不祥事などが、マスコミで報じられますが、志ある介護者もたくさんいます。
お年寄りの笑顔をみたい一心で一生懸命に関わる職員は多いのです。
そういう施設を見極めて入所する。見極め方にはポイントがあるのでまた書きます。

 

介護保険料を払い続けていますが、実際に介護保険サービスを使う人は介護保険料を払っている人の30%もいないんです。
だから多くの高齢者は、介護保険料を払い続けながらそのサービスはほとんど受けずに一生を終えるのです。
これを相互扶助とみるか、不公平だとみるか。

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